有機酸検査

尿の代謝物を調べることで、腸内環境、ミトコンドリア機能、解毒機能、栄養状態などが調べられる検査です

  • 検査の種類 尿検査
  • 予約の必要性 事前予約必要
  • 結果判明までの期間 3週間程度
  • 推奨される検査の頻度 3か月から半年に1回程度
    症状が安定したら年1回程度)

有機酸検査は、 少量の尿から検出される76種類の代謝副産物から健康状態をチェックできる痛みを伴わないストレスフリーの検査です。

腸内環境を悪化させる酵母菌や悪玉クロストリジア菌の異常増殖や、 消化吸収障害などの胃腸機能の評価、 細胞やミトコンドリアのエネルギー産生の評価、メンタルや認知機能に影響を及ぼす神経伝達物質の評価、 アミノ酸やビタミン、 ミネラル補因子など各栄義素の代謝評価、解毒機能の評価など、一般的な検査では調べることができない様々な健康情報を得ることが可能です。

検査の代表的な分析事項

腸内微生物の過剰増殖
カンジダ菌の活性、クロストリジウム菌の毒素、カビへの暴露の可能性、腸内細菌叢の不均衡を評価します。
シュウ酸代謝物
シュウ酸塩が生体内で生成されたものであるか、あるいは食事から摂取されたものであるかを評価します。
解糖系代謝物とミトコンドリアマーカー
代謝効率およびミトコンドリア機能不全を評価します。
神経伝達物質代謝物
フェニルアラニン、チロシン、トリプトファンの代謝を評価し、神経伝達物質の状態やキノリン酸の産生を評価します。
ピリミジン代謝物とケトンおよび脂肪酸の酸化
葉酸の状態とエネルギー産生のための脂肪酸のミトコンドリア利用を評価します。
栄養マーカー
必須ビタミン、抗酸化物質、代謝経路の補因子の充足度について評価します。
解毒の指標
グルタチオンの充足度と酸化ストレスの有無を評価します。
アミノ酸代謝物
機能的な栄養素の必要性と遺伝的代謝機能障害を評価します。
ミネラル代謝
リン酸塩の食事からの摂取について評価し、ビタミンDレベルを評価します。
適応疾患・症状
症状:下痢・便秘、消化不良、慢性疲労、エネルギー不足、肥満、アレルギー、動悸、不安感、イライラ、睡眠障害など

疾患:発達障害、慢性疲労症候群、リーキーガット症候群、過敏性腸疾患、炎症性腸疾患、うつ病、糖尿病、線維筋痛症、神経疾患など"

検査方法

朝一番の尿を採取する必要があるため、ご自宅で採尿し、一度冷凍してから検査受託部に発送して頂きます。

椿山荘ホテルに宿泊されている場合、採尿後、院内に持ち込むまでの間は客室に備え付けの冷蔵庫で保管して頂きます。

検査結果のご報告

PDFの検査結果が発行されます。

検査結果が判明するのに検体発送から約3~4週間ほどかかります。
検査結果のご報告は、医師からご説明させていただきます。

料金

有機酸検査 尿の代謝物を調べることで、腸内環境、ミトコンドリア機能、解毒機能、栄養状態などが調べられる検査です。 ¥66,000

FAQ

検査前に食事制限は必要ですか?
尿採取の24時間前から以下の食品の摂取をお控えください。
りんご、なし、ぶどう、クランベリー、これら由来の食品やジュースなど。
アラビノガラクタン、D-リボース、霊芝、エキナセア
生理期間中でも検査を行えますか?
生理期間中の尿の採取はお控えください。
検査前に気を付けることはありますか?
色の薄い尿だと検査が出来ないため、前日の夜6時以降はいつもより水分の摂取をお控えください。
前日に飲酒してもいいですか?
飲酒により正確な検査数値を測定できませんので、飲酒はお控えください。
乳幼児や未就学児でも検査できますか?
就寝時に採尿できるようにシール付きのビニール袋がございます。そちらを使用して検査を行うことができます。
沖縄や離島に在住でも検査を受けられますか?
検査を行うことは可能ですが、尿検体の輸送に関して、日本国内の輸送に航空便を使用しなければいけない場合、国際宅配サービスFedExを使用し、直接米国の検査会社に送る必要がございます。検査受託部まで船便で送った場合、検体の検査可能時間を超過し、検査を行うことが出来ませんので、船便での発送はお控えください。"