NAD⁺テスト

  • 検査の種類 血液検査
  • 予約の必要性特殊検査キットが必要なため
    事前予約必要
  • 結果判明までの期間 約4週間
  • 推奨される検査の頻度NMNサプリメントやNAD⁺点滴治療などの効果判定時に適宜
血液検査のイメージ

NAD⁺テストとは??

NAD⁺とは加齢とともに減少する生命活動に必要な物質です。
NAD⁺を維持することで身体機能・認知機能の維持・向上、若返りの効果が期待されます。
NAD⁺テストは、血中のNAD⁺濃度を測定する新しい未病指標です。
NMNサプリメントやNAD⁺点滴治療の効果判定に有用です。

NAD⁺の活性化・長寿遺伝子・ミトコンドリア

NAD⁺とは

NAD⁺ (ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)は、生体内の酸化還元反応で中心的な役割を果たす物質であり、老化、代謝、概日リズム、炎症、分化などのコントロールに深く関与しています。

特に、老化関連分子として重要なSirtuin(サーチュイン)が働くためにはNAD⁺が必要であり、また老化に伴って全身性にNAD⁺量が低下することから、老化を防ぎ、若返りを促進するために有効な物質として世界的に注目が集まっています。

NAD⁺は食事やサプリメントによる栄養素としては直接の取り込みができないため、点滴などで投与する必要があります。
また、サプリメントとして吸収可能なNAD⁺に変換されるNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)の摂取も有効です。

前駆体からのNAD⁺の生合成

NAD⁺測定の意味

NAD⁺は体にとって必要な物質ですが、生体が正常な機能を営むのに必要な量が十分足りている人もいれば、不足している人もいます。
一般に老化に伴って減少しますが、何歳以上から不足するかには個人差があります。

また、すでにNAD⁺の補充のためにNMNサプリメントの摂取や、NAD⁺点滴治療をおこなっている方も、それらによりどれくらい効率的にNAD⁺が上昇してきているかを確認するのは、適切なサプリメントの量や治療の頻度を検討するうえで大切です。

NAD⁺検査は、NAD⁺補充のためのNMNサプリメントやNAD⁺点滴治療の必要性を確認したり、それらの治療効果判定に有意義な検査です。

検査方法

必ず事前のご予約が必要です。
ごく少量の血液を採取する血液検査です。(検査に使用する血液は20μL程度です。)

ごく少量の血液を採取する血液検査

検査結果のご報告

検査結果が判明するのに約4週間ほどかかります。
検査結果はメール等での報告書送付のみか、来院もしくはオンラインでの医師からのご説明かをお選びいただけます。
※検査結果にはNAD⁺濃度の絶対値が表示されます。NAD⁺補充の必要性や、NMNサプリメント・NAD⁺点滴の効果判定などの解説をご希望の方は、医師からのご説明をお選びください。

料金

NAD⁺テスト 血中のNAD⁺濃度を測定することにより、NMNサプリメントやNAD⁺点滴治療の効果判定をおこなう検査です。 検査のみ(結果は報告書を送付いたします) ¥27,500
検査+医師カウンセリング ¥33,000

FAQ

NAD⁺を血液で測定するのはなぜですか?
NAD⁺はすべての細胞に含まれており、その多くはミトコンドリアに存在することが知られています。その一方で、血液中に存在するNAD⁺のほとんどは赤血球に存在しています。細胞での測定方法はすでに確立されており、様々な研究に活用されていますが、血液での測定方法はこれまで確立されていませんでした。

近年ではサプリメントや点滴によるNMNの補充療法が一般化しており、その効果を知る上では、全身の臓器をめぐる血液中での動態を知ることが重要となります。
NAD⁺テストを受ける時間はいつがよいですか?
食事にはごく微量のNAD⁺やNMNしか含まれていないため、本検査への食事の影響は少ないと考えられますが、身体の状態を正確に知るために、通常の健康診断と同じように検査当日は食事抜きで検査を実施することをお勧めしています。
NMNを摂取するのはなぜですか?
NMNはNAD⁺の前駆体であり、体内では速やかにNAD⁺に変換されます。NAD⁺は全身のすべての細胞においてエネルギーを産生するために必須の物質です。NAD⁺は腸で分解されるため、直接的にNAD⁺としての吸収は難しいとされており、その前駆体のNMNを摂取した方が細胞でのNAD⁺を効率よく増やせるため、NMNを摂取する方法が選択されています。