エピクロック®テスト(生物学的年齢検査)
遺伝子の機能を調節しているエピジェネティクスの情報から、身体の老化の進行度を「生物学的年齢」として見える化する検査です。
- 血中DNAに基づくエピジェネティクス検査
- 事前予約必要
- 4~6週間程度
- 半年に1回程度
エピクロックテストは、DNAメチル化というエピジェネティクスの情報から、健康寿命や加齢性疾患のリスクを反映したエピジェネティック年齢などを測定する検査です。
測定結果と合わせて、個人にあった抗老化のための生活習慣改善アクションプランを提案します。
若返りを実現するためのフレームワーク
エピゲノムとは
ゲノムは、DNAに含まれる塩基という物質の並び順(塩基配列)で規定されており、塩基配列は先天的に決まっています。一方、塩基配列そのものは変化しなくても、遺伝子の使われ方は加齢や環境に応じて後天的に変化します。このように、塩基配列を変化させずに、遺伝子の使われ方を調節する仕組みを「エピジェネティクス」と呼び、エピジェネティクスを規定する因子を総称して「エピゲノム」と呼びます。
DNAメチル化とは
DNAメチル化は、代表的なエピゲノムであり、DNAにメチル基が結合する現象です。 メチル基はDNAのCpGサイト(メチル化サイト)と呼ばれる箇所に結合し、遺伝子のはたらき を調節するスイッチのような役割を果たすことから、別名「DNAスイッチ」とも呼ばれます。
検査の内容
- 生物学的年齢測定
- 見た目の若々しさや健康寿命や加齢に伴う疾患のリスクを反映する生物学的年齢を測定し、現在の老化進行度を評価します。複数回の検査により経時変化を確認することで、抗老化のための生活習慣改善の取り組みや治療の効果を可視化することができます。
- 老化スピード測定
- 1年間に身体が何歳分老化しているかを表す老化スピードを測定し、生物学的年齢と合わせて確認することにより、老化進行を予測しながら日々の生活習慣等を顧みることができます。
- その他の老化と関連する健康指標評価
- 運動機能やアルコール曝露などの生活習慣と関連する指標や、特定の身体機能や疾患との関連が知られている血中タンパク指標をエピジェネティクスの情報から評価することにより、様々な角度から現在の健康状態や生物学的な老化の原因に関する示唆を得ることができます。
- 生活習慣改善のアクションプラン
- 受検後にエピクロックテストマイページで生活習慣に関するアンケートに回答することによって、抗老化のための行動改善プランを確認することができます。
検査方法
採血による検査です。
弊社ラボにて、血液サンプルからDNAを抽出し、そのDNAのエピゲノム(DNAメチル化)のパターンを解析することによって各種評価を行います。
検査結果のご報告
検査報告書を紙冊子とPDFファイルの両方で発行して、医療機関へ納品します。
DNAメチル化パターンから、一部の身体機能や、特定の生活習慣の身体への影響を評価するほか、生活習慣病や加齢性疾患との関連性が報告されている一般的な血液検査では測定されない血中タンパク指標の評価結果を表示します。
検査報告書で提案されるアクションプランの一例
ライフスタイルアンケートに基づき、抗老化を目的とした25個以上の推奨アクションプランを影響度予測別に提案いたします。
※実際の検査結果での表現はサービスの更新により、一部が予告なく変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
料金
エピクロック®テスト(生物学的年齢検査) 遺伝子の機能を調節しているエピジェネティクスの情報から、身体の老化の進行度を「生物学的年齢」として見える化する検査です。 ¥88,000 FAQ
生物学的年齢とは何ですか?「暦年齢とは、私たちがどれだけ長く生きてきたかを測るものですが、生物学的年齢は、体内の細胞の老化度合いを示す指標です。生物学的年齢は、死亡率や加齢性疾患のリスクを予測する上で、暦年齢よりも優れた指標になることが研究で示されています。睡眠、食事、運動、ストレス管理等の総合的なライフスタイルの介入によって、生物学的年齢を若齢化できることがこれまで多くの研究で示されています。DNAメチル化とは何ですか?「DNAメチル化とは、エピゲノムの一つであり、DNA中のCpGサイトと呼ばれる特定の領域にメチル基という小さな分子が結合する生体内の現象です。DNAメチル化は、遺伝子のはたらきを制御する代表的な現象であることから、別名「DNAスイッチ」とも呼ばれます。DNAにみられる様々なメチル化パターンは、老化や健康上のリスクと密接に関係していることがわかっています。エピクロック®テストはどれくらいの頻度で受検すべきですか?「1年間に2~4回の定期的な検査をお奨めします。エピクロック®テストの目的は、定期的に検査を行い、経時的な生物学的年齢や老化スピードの変化の傾向を観察することです。エピクロック®テストを受けられる年齢に制限はありますか?「エピクロック®テストは25歳以上の方を対象としています。エピクロック®テストは、25歳から80歳までの幅広い年齢層にまたがるデータセットを用いて学習されているため、小児~24歳までのデータは検証されていません。一方で、エピクロック®テストは100歳までの長寿者を対象にした検証も行っているため、検査を受けられる年齢の上限はありません。エピクロック®テストには、レビュー可能な論文がありますか?「当社は、信頼できる科学的データに根ざしたサービスを提供します。エピクロック®テストが基礎とする研究に関心をお持ちいただける場合は、以下の論文をご覧ください。 Yui Tomo, Ryo Nakaki. 「Transfer Elastic Net for Developing Epigenetic Clocks for the Japanese Population.」bioRxiv 2024