きずあと修正
- 30分〜1時間
- 局所麻酔
- 当日からデスクワーク可能
このような方におすすめ
- きずあとをきれいにしたい
- 幅が広いきずあとがある
- きずあとの色やふくらみが気になる
施術内容
お怪我や手術のあとなどによってできた目立つきずあとを切除し、形成外科的縫合法により目立ちにくくなるようにするきずなおしの手術です。
きずあとの部位、大きさ(長さ、太さ)、皮膚のテンション、体質などに応じて適切なテクニックを組み合わせて手術法を検討します。
関節部などの動きに関係する部位のきずあとは、ひきつれにより関節の動きを障害することがあります。このような状態を瘢痕拘縮と言います。瘢痕拘縮による機能障害があると医師が判断した場合には、保険適用となることがあります。
施術の方法
麻酔
局所麻酔だけでじゅうぶんに痛みをなくした状態で治療が可能です。ご希望の方には静脈麻酔を併用して痛みを感じずに眠っている間に手術を終了することもできます。
手術
目立つきずあとの部分を切除します。皮膚のテンションが強い場合や目立ちにくいラインに合わせる必要がある時などには、皮下剥離や皮弁形成などの特殊な手技を追加することがあります。
縫合は傷あとが残らないよう、吸収性の糸と非吸収性の糸を両方用いておこないます。術後に皮膚のテンションによりきずあとが広がってしまわないように、周りの皮膚より少し盛り上がった縫い上がりにすることが一般的です。
術後の保護
内出血を予防するために手術当日はガーゼでの圧迫をおこないます。
術前診察と治療法選択のポイント
- 手術手技の決定のため、きずあとの状況、皮膚のテンション、体質などを診察で確認します。
- 術後のアフターケアをしっかりおこなえる時期での治療スケジュールをご相談します。
- 一般的に妊娠中はホルモンの影響によりきずあとが目立ちやすくなる傾向があります。妊娠の予定などがないかを診察で確認します。
術後経過
手術当日は創部からの出血をおさえるためにガーゼ保護が必要です。ガーゼ保護の上から防水フィルムを貼りますので、当日からシャワー浴は可能です。手術翌日に診察をおこない、出血がおさまっていれば手術部位も含めたシャワー浴が可能になります。 | |
軽度の内出血が起きることがあります。内出血は通常数日〜1週間ほどで自然に吸収され消失していきます。 | |
手術後しばらくは縫合部に赤みや固さなどの組織の反応がおきます。時間の経過とともに落ち着いて目立ちにくいきずあとになっていきます。期間には個人差がありますが、顔面でおよそ2〜3ヶ月ほど、その他の部位では半年ほどかかります。 |
起こりうるリスク
- 感染
- 創部の感染の危険性は非常に低いですがゼロではありません。感染の兆候がある場合は、抗生剤治療などを検討する必要があります。
- 皮下縫合の糸の露出
- 表面の皮膚縫合をおこなう非吸収性の糸は術後1週間で抜糸します。皮下を縫う吸収性の糸は吸収されてなくなるまでに3〜4ヶ月ほど要します。小さな範囲で細かい縫合をおこなうため、その前に皮下の吸収性の糸が表面に露出することが稀にあります。そのような場合には、露出している糸を切除する処置をおこないます。
- 目立つきずあと
- 修正後のきずにも皮膚のテンションがかかり続けます。このテンションによりきずあとの幅が広がったり、刺激によるケロイド(みみず腫れのように大きくなっていくきずあとの異常)にならないように、適切なアフターケアを継続する必要があります。通常は皮膚のテンションを弱め、摩擦や紫外線の刺激からきずあとを保護するために、術後3〜6ヶ月ほど専用のテープで保護するのが一般的です。しかし皮膚の敏感さ、手術部位、皮膚のテンション、体質などによりアフターケアの方法は調整する必要があります。医師のご説明する方法、期間のアフターケアをお守りください。
- 色素沈着
- きずあとに摩擦や紫外線による刺激が加わったりすると、色素沈着がおきることがあります。通常は術後半年ほどの適切なアフターケアが必要です。
- 手術部位の知覚低下
- 手術部位の皮膚の知覚は術後低下し、術後数ヶ月から長い方で1〜2年でゆっくりと回復してきますが、稀にじゃっかんの知覚低下が残ることがあります。
料金
きずあと修正 | きずあとを切除除去します。(瘢痕拘縮による機能障害があると医師が判断した場合は保険適用となります。) | 顔面(長さ1cmあたり) ¥ 33,000 顔面以外(長さ1cmあたり) ¥22,000 |
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FAQ
術後の痛みはどれくらい続きますか?
ほとんどの場合は術後の痛み止めで痛みを感じない程度良好にコントロールされます。痛みは通常1〜2週間ほどで自然に落ち着きます。
仕事はいつから復帰できますか?
デスクワークは当日から制限はありません。体を強く動かすお仕事や運動は翌日から再開していただけます。
顔の手術の場合、洗顔はいつから可能ですか?
手術翌日から優しく洗顔を開始していただいて構いません。
シャワー浴はいつから可能ですか?
手術当日から患部を避けてシャワー浴は可能です。
顔の手術の場合、お化粧はいつから可能ですか?
患部を避ければ当日からスキンケア、お化粧ともに可能です。抜糸翌日からは患部も含めて開始していただいて構いません。