高濃度ビタミンC点滴

  • 施術時間 1時間ほど
  • 麻酔 不要
  • ダウンタイムなし
  • 洗顔・入浴等 制限なし

このような方におすすめ

  • シミ、しわ、肌荒れ、毛穴、日焼けなどのお肌の悩みがある
  • コシ・ツヤがない
  • 老化を遅らせてアンチエイジングしたい
  • 風邪インフルエンザを予防したい
  • 喫煙、飲酒、多めの運動量、寝不足、精神的ストレスなどの体へのストレスが多い
  • ガン予防疾患予防対策をしたい
  • 抗がん剤などのがん治療に伴う副作用を軽減したい
  • うつ状態などの精神状態を改善したい
イメージ図

施術内容

高濃度ビタミンC点滴とは

高濃度ビタミンC点滴には美肌疲労回復健康維持などの効果があり、アンチエイジング分野で広く用いられている治療法です。

老化における細胞の劣化は、鉄がさびるように、細胞が酸化することが要因の一つです。ビタミンCはこの酸化の進行を遅らせ、細胞の老化やさまざまな疾患を予防して体を健康な状態に保つのに重要な栄養素です。

ビタミンCの効果

ビタミンCビタミンB群のような水溶性ビタミンは、食事やサプリメントなどで大量に経口摂取しても血中濃度はあまり上昇することなく尿中から排泄されてしまいます。ビタミンCを1日およそ400mg(レモン20個分)以上食べても、効果は横ばいになることが知られています。
点滴によって静脈に直接投与することにより、有効に取り込まれたビタミンCが非常に多くの効果を発揮します。
サプリメントとは違う美容点滴の効果

つまり、高濃度ビタミンC療法はサプリメントのように日々の不足するビタミンCを補充するという意味合いではなく、点滴投与によってのみ実現できる高いレベルでのアンチエイジングや疾患予防・治療を目的とする治療です。

目的に応じたビタミンCの量

美肌治療などのアンチエイジング目的や、風邪やさまざまな疾患予防・健康増進を目的とする場合には通常、ビタミンC量は25g (レモン1,250個分)を用います。
一方、がん治療の補助療法などを目的とする場合には50g (レモン2,500個分)を用いるのが一般的です。

高濃度ビタミンC点滴のさまざまな効果

アンチエイジング・美容治療から、さまざまな疾患治療・予防まで非常に多くの治療効果が報告されています。

  1. コラーゲンの生成促進
    コラーゲンは健康な皮膚や血管、筋肉、骨などを作るのに不可欠です。ビタミンCは繊維芽細胞の働きを助け、コラーゲンの生成を促進します。この美肌作用により、肌のハリや弾力をが改善します。
  2. メラニン生成の抑制
    紫外線の刺激により活性酸素が発生し、メラニン生成が刺激をうけてシミが作られます。ビタミンCはシミの原因となるメラニンを抑制・還元させる働きがあり、この美白作用によりシミを予防、改善します。
  3. 疲労回復・抗ストレス効果
    ビタミンCは抗酸化作用により活性酸素を除去し、疲労の回復を早めます。また、各種のストレスによりビタミンCが大量消費されることが知られており、高濃度ビタミンC点滴によりストレスが緩和され、身体への悪影響を抑えます。
  4. 抗酸化作用
    ビタミンCは強力な抗酸化物質であり、体内で生じた活性酸素を除去して細胞の寿命を延ばし老化を遅らせる効果があります。これにより老化・心臓病・がん・各種疾患などを予防する効果が期待できます。また、活性酸素が引き金となる過剰な皮脂分泌を抑制してニキビを予防・改善します。
  5. 免疫力向上
    ビタミンCはリンパ球の働きを活性化し、抗ウィルス作用を持つインターフェロンを増やします。これにより免疫力が向上し、ウイルスや細菌などによる感染症を予防して健康を維持します。
  6. がん予防作用
    ビタミンCは抗酸化作用により、がんの原因となる活性酸素を除去します。また、抗がん作用のあるインターフェロンの生成を促すことにより、がんの予防効果を発揮します。
  7. がん治療の補助効果
    ガン細胞は正常な細胞と異なり栄養として大量の糖を取り込みますが、その際に糖と構造が類似したビタミンCも積極的に取り込みます。その際に、ガン細胞の中に細胞毒性のある過酸化水素が大量に発生します。正常細胞はこの過酸化水素を分解する酵素を持っていますが、ガン細胞にはこの酵素が乏しく過酸化水素を除去しにくいため、結果的に正常な細胞にダメージを与えずにガン細胞を選択的に死滅させることができます。この現象を利用して比較的大量の高濃度ビタミンC点滴を高頻度におこなうことにより、複数の種類のがんに対して治療効果があることが報告されています。また、抗がん剤などのがん治療による副作用を軽減することにより、がん治療をサポートし、治療効果を増強することが期待できます。
  8. 生活習慣病の改善、予防
    ビタミンCは、動脈硬化を促進する過酸化脂質の生成を抑制し、血中コレステロール値を低下させます。動脈硬化、高血圧、高脂血症、糖尿病などの改善や予防に効果があり、脳梗塞、狭心症、心筋梗塞などの重篤な疾患の予防につながります。
  9. 抗アレルギー作用
    ビタミンCの抗ヒスタミン作用により、アレルギー疾患が改善することが知られています。花粉症の症状改善や、アトピー、各種アレルギーなどに効果が期待できます。
  10. 歯周病治療
    高濃度ビタミンC点滴は歯周病の治療効果があることが知られています。また、歯周病はさまざまな疾患の引き金になることが明らかになっており、高濃度ビタミンC点滴はこれらの疾患を予防して健康な状態を保つ効果があります。
  11. うつ状態などの精神状態改善
    うつ病、統合失調症、ADHDなどの精神疾患の改善や、精神状態の改善効果、慢性疲労症候群の治療効果などが報告されています。
初回治療時のG6PD検査

G6PD(グルコース-6-リン酸脱水素酵素)は血液中の赤血球の安定性に関係している酵素です。
生まれながらの体質によりこの酵素が作られない方が高濃度ビタミンC点滴を受けると、赤血球が壊れることによる貧血(溶血性貧血)が起きることがあります。

日本人では、数千人に一人程度(約0.1%)の割合で、男性に多いことが分かっています。
このような貧血が起きることを避けるため、初めて高濃度ビタミンC点滴を受ける前には必ずG6PD検査を受けて頂きます。

一度行われていれば再検査の必要はありませんので、以前に検査をされたことがある方は受診時に検査結果をご提示ください。

初回の方は検査結果を確認してからの点滴開始となります。

検査イメージ

推奨される点滴の頻度

症状に応じて週に1回〜月に1回程度の点滴を継続的に行うとより効果的です。

点滴が適さない方
  • 16歳未満の方
  • 妊娠されている方(妊娠の可能性がある方も含む)
  • 授乳中の方
  • 心不全、重症な不整脈、腎不全、透析中の方
  • 腹水、高度の浮腫、低栄養、脱水症状の方
  • G6PD欠損症の方

起こりうるリスク

点滴施術後、まれに以下の症状がみられる場合があります。

内出血
2週間ほどで改善します。
疼痛
点滴中に血管痛が起きることがあります。点滴速度を調節しますのでご相談ください。点滴針刺入による痛みは通常3日ほどで治まりますが、1週間ほどしても治まらない場合はご来院ください。
注射部位の腫れ
3日ほどで治まります。
低血糖、口渇
点滴の成分の影響で稀に起こることがあります。治療前後ではお食事や飲水を止めることがないようにご注意ください。

料金

高濃度ビタミンC 点滴 各種疾患の治療・予防、がん予防、免疫力向上、美肌・美白効果、疲労回復などさまざまな効果のある点滴治療です。 25g ¥22,000
50g ¥38,500
初回 G6PD 検査¥11,000
(他院も含めて初めて高濃度ビタミンC点滴を受ける方は事前に検査が必要です。)

FAQ

どれくらいの間隔で点滴をおこなうのがよいですか?
状態に応じて、週に1回〜月に1回程度の継続的な治療をおすすめしています。
1回の点滴時間はどれくらいですか?
ビタミンCの量によりますが、アンチエイジングなどを目的とした25gの場合にはおよそ1時間弱かかります。
効果はどれくらいで分かりますか?
体調の変化をすぐに感じる方もいらっしゃいますが、数日から1週間程度で美肌効果や体調改善を自覚される方が多いです。継続的に治療をおこなうことでより効果的になります。
治療中に食事や運動などで気をつけることはありますか?
高濃度ビタミンC点滴にともなう食事や運動の制限等は特にありません。
ビタミンCのサプリメントで同じ効果は得られますか?
.経口でのビタミンC摂取では尿への排泄などにより飽和してしまい、血液中のビタミンC濃度は一定以上はあがりません。点滴により直接血液中に投与することによってのみ、組織へのビタミンC濃度を治療効果が見込めるレベルに引き上げることができます。残念ながらサプリメントをいかに大量に摂取しても血中濃度は横ばいとなり、高濃度ビタミンC点滴と同じ効果は見込めません。
他の治療薬との併用は可能ですか?
高濃度ビタミンC点滴は疾患治療のその他のお薬と併用して安全性や効果に悪影響を及ぼすことはありません。また、特にがん治療などにおいて併用することにより相乗効果が期待できたり、抗がん剤の副作用を軽減することなどが知られています。