前回に引き続き、
「BeautiFill 脂肪注入は、ほかの脂肪吸引・注入と何が違うの?」
に対するお答え その④です。
【ナノファットによる肌質の改善】
ナノファットは、LipoLifeで採取した脂肪組織を特殊な方法により濾過して、体積の大きい脂肪細胞をできるだけ除去したものです。
では、吸引した脂肪組織から脂肪細胞を取り除いたら、何が残るのでしょうか?
答えは、「幹細胞などの脂肪細胞以外の細胞」です。
脂肪組織は肉眼的には黄色(脂肪細胞に含まれている中性脂肪の色)をしていて、脂肪細胞だけの集まりと思われがちです。
確かに体積で言えば90%以上が脂肪細胞ですが、細胞の数では約半分が血管由来の細胞、血液由来の細胞、そして幹細胞などの、脂肪細胞以外の細胞です。
LipoLifeで採取した脂肪組織は血液や血管の成分など不純物をあまり含まないことは以前の「その② ダウンタイムがほぼない」でご説明しましたが、幹細胞は採取した脂肪組織内にも混ざって含まれています。
体積の違いにより脂肪細胞を除去するとこの幹細胞の成分を多く含んだもの、つまりナノファットを作成ことができます。
通常の脂肪吸引法で採取した脂肪組織は細胞が大きな塊となっているため、ナノファット自体を作成することが非常に困難です。
ナノファットによる肌質改善効果は、BeautiFill脂肪注入の大きな特典と言えます。
幹細胞(Adipose-derived regenerative cells : ADRCs)は組織を修復するエクソソームやサイトカインなどの成分(総称:セクレトーム)を分泌します。
幹細胞の働きにより、BeautiFill脂肪注入におけるナノファットはシミ、くすみ、小じわ、毛穴の開きや黒ずみ、脂性肌、乾燥肌、炎症肌、ニキビ、ニキビあとなどの肌質を改善する効果があります。